勃起を引き起こす体内物質とは

勃起のメカニズムのページで触れましたが、勃起には多量の血液をペニスへ送り込むことが必要で、それの合図となるのが一酸化窒素となります。

性的興奮を脳が感じ取ると一酸化窒素が放出され動脈が拡張されます。

これと同時に働くのが、サイクリックGMP(cGMP)と呼ばれる物質で血管の平滑筋を弛緩させることで血流を増加させます。

この2つの物質の両方が機能することで多量の血液がペニスへ送りこまれ勃起します。

プールの水をためるのに、家庭用の蛇口ではいつになったらたまるかわかりません。

火事の火を消すのに、消防車のホースが家庭用ホースだった場合、いつになったら火は消えるのでしょうか。

一酸化窒素とcGMPの両方が活性化させる身体ではないと、勃起に至らなかったり、中折れしたりEDとなってしまいます。

勃起抑制酵素とは

こちらも勃起のメカニズムで触れましたが、勃起をすると同時に勃起を抑制する酵素も体内では働きます。

それがホスホジエステラーゼ5(PDE5)酵素です。

体内にある酵素は体を健康に保つ上に欠かせないものです。

みなさんが口から食べる食物を分解し栄養素にするのも消化酵素の働きによるものです。

また、体の毒素を排出したり、免疫力を高めたり、分解した栄養をを運搬させ代謝の促進をさせるのも代謝酵素の働きです。

PDE5酵素は勃起を体の異常と察知して、勃起を抑制しようとします。

このとき、勃起時に活性化するcGMPを分解させることで血流を正常に抑えようとします。

正常な男性の場合、CGMPの働きのほうがPDE5酵素の働きを上回るため、勃起を維持し持続させることができます。

そして、興奮が収まり、cGMPの働きが弱まると、PDE5酵素の働きが上回り、勃起が抑制され通常に戻ります。

身体に異常があり血流が弱い人の場合、cGMP自体の働きも弱くなってしまうので、初めからPDE5酵素の働きが上回り勃起に至らずEDとなってしまうのです。

ED治療薬はPDE5酵素阻害薬

EDの治療では今まで血流を促進させたり、性的興奮を高めるなどの精力剤や興奮剤が一般的でしたが、勃起抑制酵素であるPDE5酵素の働きを弱めることができれば、勃起をするのではないかと考えだされたものが、1998年に新しくED治療薬として登場したものがバイアグラなのです。

その後も第4のED治療薬(日本認可は第3まで)まで登場し、ジェネリック医薬品など多数のED治療薬が登場してきました。

これだけの種類が出るお薬ですので、効果が高いという結果でもあります。

ちなみにED治療薬は有効成分は違えど、全て勃起を抑制するPDE5酵素の働きを阻害するものとなっており、効果や副作用なども似ている傾向となっております。

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